■設計事務所とは

一級建築士(二級または木造)により、住宅、マンション、商業・文化施設など建築の設計・監理、それに伴う調査や申請等を行います。
工事自体は行いません。(工事を監理することが仕事なので)
建築の構造や設備を専門にする構造事務所、設備事務所も設計事務所と称されます。照明や音響設計などを専門に行う事務所もあります。
一般的には、建築の【意匠設計】と【工事監理】を主な業務とする事務所と考えていただいてよいのではないでしょうか。
当事務所もこれに当たり、プロジェクトごとに構造事務所、設備事務所とチームを作って業務にあたります。



 ■設計から竣工まで



では、設計が始まってから建物の完成まで、プロジェクトはどのように進んでいくのでしょうか。

  1.ご相談


まずは電話、FAX、メール等でご連絡ください。
簡単に概要をお知らせいただき、後日実際にお会いした際にお考えをお聞かせいただければと思います。全体像がまとまっていなくてもかまいません。(そういうケースの方が多いです)
都内近郊の場合、敷地探しからご協力させていただくことも可能です。

建築家というのは、敷地の形や予算などの条件が厳しいものであってもそれを逆手にとっていいものを創りたいと思うところがありますので、気軽に御相談いただければと思います。


  2.基本計画


具体的な計画地をお知らせいただければ、基本的な法規制、敷地状況の確認等を行います。その上でご要望の主旨に沿ったベース案を、簡単な図面・模型・CGパース等により第一案をご提案させていただきます。(具体的な計画地をお持ちの個人オーナーの場合、第一案は無料でご提供いたします)
ご提案までは2〜3週間のお時間をいただきます。
ここまでのやり取りや案をご覧いただければ、設計する側の人となりや考え方も概ねわかっていただけると思いますので、まかせても良さそうだということになれば、正式に設計監理契約を結ばせていただき、基本設計に進むことになります。


  3.基本設計


基本計画を元にパースや模型による三次元的な検討も行いながらバリエーションを探り、計画を練り上げていきます。
協力事務所(構造・設備等)との協働もここから始まります。
オーナーとの打合せも定期的に行います。
平面、階の構成、開口部や主な仕上等、基本事項がこの段階で決まります。
この段階で概算をを算出し、ご予算に対して大きなずれが生じていないことを確認します。
※敷地測量、地盤調査が未成の場合、基本設計前にお願いしています。当方で手配することも可能です。

  3.実施設計
@図面の作成

基本設計でまとめた内容を、工事見積り・発注が可能な精密な図面へと進展させます。
構造計算や細部の納まりなど、技術的な詳細検討を行います。
また、仕上材料は実際のサンプルをご覧いただいたり、キッチン・設備機器等はショールームで実物を確認することで、どういう建物になるか実感していただきながら仕様書や詳細図をまとめていきます。
設計事務所には、使用しなければならないメーカーや仕上材料の制約はありませんので、コストの許す範囲でご要望を取り入れることが可能です。
 

A見積り

実施設計図により、工事業者へ見積りを依頼します。
通常は3社程度に依頼しますが、ご希望の会社への単独見積りでも結構ですし、当方で規模や内容によりご推薦することも可能です。
複数社への見積りの場合、金額に開きが出ることも多いので、見積りを精査し、オーナーとご相談の上施工会社を決定します。
 
B確認申請

行政庁へ確認申請を提出することも業務のひとつです。
各官庁、確認審査機関とは設計当初から打合せを重ね、申請書、図面、計算書等の作成を行います。
申請が受理されてからから許可が下りるまで1〜数ヶ月、けっこう時間がかかります。
確認申請が下りるといよいよ着工です。
 
  4.工事監理


設計が完了、図面が出来上がり、工事が始まれば設計事務所の仕事も終わり、かというとそうではありません。
工事自体はあくまでも請け負った工事業者が行います。
設計事務所は、その工事に対する【監理】を行います。
監理とは、設計図の意図を現場に対して説明し、施工図や工事状況をチェック、工事が図面通りに手抜きなく間違いなく行われているか確認すること、が主な業務となります。
定期的なオーナーへの報告、役所対応(検査の手続き等)も監理の一環です。
また監理者は,工事業者に対してだけでなく、オーナーと工事業者の間の取りまとめ役でもあります。例えば変更の御希望がある場合、その内容を現場に伝え、工程・コストの検討、調整を行います。
 

  5.竣工 その後


建物が完成し、官庁・確認審査機関の完了検査が終わり、検査済証が発行されればいよいよ引渡しです。
施工者との契約により定期検査(1年・2年検査)を実施しますので、工事による不具合が発生した場合はその時点で是正を行います。
ただ、設計者は自分の設計した建物の状態が気になるものですので、時期によらずご相談いただければと思います。
また建物にあった家具の選定や製作等もご協力できますのでご相談ください。
 




 

 ■設計料について



設計料はその都度お見積りを提出させていただきますが、例えば工事費2000〜5000万の新築の木造戸建住宅の場合、工事費の10〜15%程度をひとつの目安としています。一般的には、工事費が大きくなると設計費のパーセンテージは下がります。
また、公的な基準もこれも目安ではありますが、下記の通り定められています。

□東京都建築士事務所協会「設計料ってどのくらい?」
http://www.taaf.or.jp/architect_office/04.html
□国土交通省告示第15号(平成21年)
http://www.icas.or.jp/kenchikushiho/pdf/kokuji15.pdf