小手指の保育園

2014年竣工
埼玉県所沢市
保育園
鉄骨造 + 鉄筋コンクリート造
地上2階・地下 -
敷地面積 450u
建築面積 277u
延床面積 465u

 

この保育園は主要な駅に近く、高層マンションや商業施設などが続々と建てられている地域に計画された。
街中に建つ建物の宿命でもあるが、敷地は十分な広さがあるとは言えない。しかし、その環境に甘んじて、保育室を並べ、残余を園庭として最大限確保という従来の在り方のままでいいのか。
保育園は子供の家であり、その本質は"学び"である。そして、学びは"遊び"の中にあり、その展開の可能性は部屋の中も外も等価だ。
敷地が狭いのならば、園庭として十分に広さの取れる屋上まで立体化して繋いではどうだろう、どうせ繋ぐなら山として連続させると楽しいのではないか。運営者側とのやり取りの中で方針が定まっていった。
「町の中に山を作ろう!」
これは、理想的な環境ではなくても、何とか子供たちの可能性を最大限引き出そうとする試みである。
果たして、開園後は園長先生の指導の下、子供たちは芝に水を捲き、山遊びに勤しむ日々を送っている。

 

               
2F 外部通路 
 
 
 
 
                 
                 
               
保育室(入園式準備中)
 
 
 
 
                 
                 
               
保育室(入園式準備中)
 
 
 
 
                 
                 
               
保育室(入園式準備中)
 
 
 
 
                 
                 
               
保育室:ムクフローリング+合板の腰パネル 
 
 
 
 
                 
                 
               
生活が定着してきた頃 
 
 
 
 
                 
                 
               
園庭が望める畳スペース 
 
 
 
 
                 
                 
               
竣工後ようやく青くなってきた芝の園庭 
 
 
 
 
                 
                 
               
緩やかに2階へ連続していく 
 
 
 
 
                 
                 
               
まだ芝は養生中 
 
 
 
 
                 
                 
               
2階からの見下ろし。2階の保育室から直接出ることができる。
 
 
 
 
                 
                 
               
屋上。ここは走り回ることがメインなので人工芝仕上。
 
 
 
 
                 
                 
               
初めての夏を迎えて、ようやく使えるようになった芝生の庭